皆さんこんにちは。

今回のブログは前回のオークション買い付けの続きです。

前回の今回はブログでは、お目当ての車を下見するための絞り込みまでを書きました。

今回は皆さん一番興味があるだろうと思われる、オークション会場で実際に行う下見の内容について書いていきたいと思いますね。

鍵小屋で下見対象の車のキーを借りたらいよいよ下見の開始になります!!

下見で見るポイントは、車種に関わらず共通で見なければならない個所も多くありますが、その車固有で確認しておかなければならないというポイントもあります。

共通で見る個所としては、いわゆる車の内外装や電装品の作動確認になります。

外装チェックでは、ボディや窓ガラス、アルミホイールなどの傷や割れ、凹みといった内容以外に再塗装などの板金跡の仕上げ具合なんかも見ています。

中古車なので修復歴にならないような板金修復をされている車も数多くありますから、パッと見で把握できる傷や凹み以上に板金跡の仕上げ具合はチェックする必要があるんですね。

パッと見綺麗に見えても、板金仕事が雑で斑になっていたり塗装面が波打っていたり・・・時には色味がまったく違っていたりと言ったケースはありますので、出品表に記載された傷はもちろんのこと、検査官の見落としが無いか?も含めじっくり確認するんです。

ということで私も社長の下見を真似て自分なりにチェックしてみました(>A<b!!

車の周りをウロウロ・・・正面・横・裏・上・下・斜めの角度からと・・・じ~っと見てみます。

チェック1

斜めから見るのはボディに映り込む背景の屈折具合でエクボなどの凹みを確認するためです。

チェック2

前から後ろから・・・と、いろんな角度からみることで見落としが無いようにするんですね。

昔々の免許取り立てな若かりし頃、某中古屋さん(日本車)に車を買いに行った際にやってましたね(^^;

因みにこの写真の車ですが、外装は合格でしたが内装の傷みが激し過ぎたため却下になっています。

見つけた傷や凹みの個所を出品表の記載内容と比較すると、見つけた傷や凹みが記載されてなかったりする場合もあったのですが、社長曰く・・・検査官も見落とすケースがあるので下見は必要なのだそうです。

下見対象の車では無かったのですが、下見の車を探しながら駐車されている車の群れの間を歩いている際のこと、「これ綺麗だね~、でも塗ってるね~」の社長の一言(;゚Д゚)!?

その車を見てみると・・・私にはさっぱり?これどこ塗ってるんでしょ(-ω-???

右側面を塗っているそうなのですが・・・私にはさっぱり違いが分かりません。

誰が見てもボンネットとフェンダーの色味が違うという再塗装丸出しな車は私もこれは・・・と判断できましたが(^^;

社長曰く・・・綺麗に塗られているがBMWの白でこの色味は無いとのこと。

個人的に車の外装の傷や汚れには人一倍気を使ってたほうなので自信はあったんですけど、微妙な色味の違いを見分けるにはやはり経験値が足りてませんよね。

外装チェックではこれ以外にゴムモール等の劣化具合も確認しています。古い日本車ではゴムモール等の部品が製造停止で入手出来ないケースが多々ありますが、BMWの場合は10年以上前の車でも部品として取れるので簡単に交換できるものであればあまり問題にはならないそうです。

板金跡という視点では、トランクを開けてスペアタイヤの収納スペースを見たり、車種によっては内張りを部分的に外して確認したりもします。

他にも電動格納式ミラーやパワーウィンドウ、サンルーフ、エアコンの作動確認、前照灯カバーの曇り具合、LEDブレーキライトの点灯確認、内装の痛みなどなど・・・。

LEDブレーキライトの場合、中のLEDが1つでも切れてると車検に通らないとのことなので要チェックなんだそうです。

この辺りは皆さんが車を購入する際のチェックポイントとして使えますよね!!

こんな感じで下見は1台1台行われているんですが、下見中に「へ~」と思う出来事があったので紹介しますね。

エアコンの作動チェックの際の話ですが、内外装チェックでは合格だった車に対して社長が「これは止めとこう!!」の一言(;゚Д゚)!?

「エアコン駄目ですか?」と聞くと、「エアコンのスイッチを入れた瞬間から甘い香りが立ち込めるので止めます」とのこと(-ω-?・・・

どうやらこの甘い香りの正体は冷却水とのことで、エアコンONと同時にこれだけ甘い香りが立ち込めるのは冷却水が室内に漏れている証拠とのこと。

この車はエンジンルームを開けて、油脂類の漏れ確認やエンジンルームからの異音などの確認も行いましたが、エンジンルームを見る限り特に異常は見受けられませんでした。

しかし、エアコンから甘い香りが立ち込めるということで何処かしらから冷却水が室内に漏れているのは確かであるという判断で却下とのことでした。

私だったら”甘い香り=芳香剤”くらいにしか思わないので、やはりプロの経験値に勝るものは無いですね。

BMWの場合もそうですが、その車固有で確認が必要という項目が多々あるそうです。

これについては企業秘密?ということでBMWをよく知る人じゃないと確認できない個所があるんですよ!!・・・ということだけ知っておいて下さいね(>ω<b!!

下見は1台だけでは無いのでチェックに要する時間はそれほど多く取れませんので、細かく下見をするか否かを短時間で見極める必要があります。

ですので、下見では直す必要のない小傷や安価で直せそうな軽度の傷や凹みの数がいくつあるなど細かくは見ず、修復が必要と判断された個所に対する想定加修費用が大きいか否かを基準にOK/NGの判断をしているそうです。

チェック3

皆さんはこの加修費用という言葉を知っていますか?恐らく初めて耳にする方が多いと思います。

私もオークションに同行するようになって初めて耳にしました。

実は店頭に並んでいる商品車は、オークションで落札したまま店頭にただ並べている訳では無いんですね。

オークションで落札したまま店頭に並べているお店も有ると思いますが、つたえファクトリーでは販売車として店頭に並べる前に必要に応じて加修を加え商品車としてのレベルに仕上げた上で展示しているんです。

この加修はボディに限ったものではなく、内外装はもちろんエンジンルーム内の補器類などに至る場合もあります。

ですのでオークションの下見には、加修費用がどのくらいになるか?という想定加修費用の見積もり能力も必要ということですね。

オークションで落札したはいいものの、想定加修費用の見積もりと実際に掛かった費用に大きな隔たりがあれば想定していた店頭価格では展示できなくなってしまいますし、委託の場合も予算内で提供することが出来なくなりますからね。

そのため下見では初見の早い段階で想定加修費を概算で算出して細かく下見するか否かを判断しているんです。

当然、細かく下見する中でNG判断が下るケースもあるので、合格ラインに到達できる車は総合的に見て”いい車!!”ってことですね。

また少し長くなってきてしまったので、今回はこのくらいにしておきますね。

次回は下見で合格となった車の競りについてご紹介していきたいと思います(>ω<b

 

私達は、長く快適なBMWライフを満喫いただくため、トレーニングを受けたメカニックがメンテナンスさせて頂きます。

他店でBMWをご購入された方でも「Tsutae’s Check Up」でBMWの診断をさせて頂きます。

つたえファクトリーでは、法定12ヵ月点検以上にBMW専用の点検項目を設けた「Tsutae’s Check Up」をご提供しております。この点検内容は、「即交換」「早期交換」「予備交換」と3段階に分けた診断書をお渡しし、今後のメンテナンス計画についてコスト面も踏まえながらメンテナンスさせて頂きます。

私達はBMWを身近に感じているパートナーとして、様々なご要望にお応えして参ります。

 

それでは皆さん、また次回のブログでお会いしましょう!!